【企&短】だから、ボクを愛してよ。
そこには、思わず顔がニヤケてしまう言葉が。
鳴海くんを見れば、彼は耳まで真っ赤にしている。
ツンデレな彼は、きっとこの言葉を改めて伝えるのに勇気が要っただろう。
「......ただ、人間として言わないのはどうかと思っただけなんだからね!」
再び紙に視線を落とす。
そこにはこう書かれていた。
〝おはよう〟
私が朝、鳴海くんにした挨拶の返事。
私でも気にしていなかった。
なのに、鳴海くんはずっと気にしていたかと思うと胸が締め付けられる。
「ふふっ」
可笑しいな。
鳴海くんの赤面が移ったのかな。
私まで赤くなってしまう。
「う、自惚れないでよね!!ただ、このままだと北山さんが可愛そうだなって思っただけなんだから!」
「ふふっ、ありがとう」
鳴海くんの可愛さに免じて、そうゆうことにしといてあげる。