【企&短】だから、ボクを愛してよ。
「おいコラ!そこ煩いぞ!!静かにしないなら出ていけ」
騒いでいたのが先生にバレ、私達はまとめて怒られてしまった。
なのに、私の気持ちは晴れやかで。
落ち込む要素なんてなくて。
私達は顔を合わせ微笑み。
「「すみません...」」
と謝った。
それがどこか歯痒くて、私は暫く鳴海くんの方を向けなかった。
授業が再開されても、私は全く授業内容なんて入ってこず。
鳴海くんとの会話を思い出してはニヤけてばかり。
お陰様で、授業の最後に行った小テストでは散々な結果に。
けれどそれは私だけではなく、鳴海くんも同じだったらしく...
私達は放課後呼び出しをくらってしまった。
***
「はーあ。北山さんのせいで面倒くさいことになっちゃった。帰りたーい」
放課後になれば、鳴海くんはいつもどおりに。
「よく言うよ。鳴海くんがさっさと私に挨拶していれば、こんなことにはならなかったんですけど」
どこかの誰かさんのお陰で、放課後居残りだよ。