【企&短】だから、ボクを愛してよ。
「なっ...!!!」
「ほら、早く行ってとっとと済ますよ」
「ふん!言われなくても行くし!!」
痴話喧嘩をしながらも職員室に向かう。
職員室に着けば、先生から先ほどの件をこってり怒られ。
しまいには、数学準備室の掃除を言い渡された。
「あーやだやだ。北山さんとまた一緒だなんて!ボク1人でやった方が100倍マシなんだけど!」
「あっ、そう?なら、後は任せた!さようならー」
そんな大口を叩くなら、どうぞどうぞ1人でやって下さいな。
まあ、どうせ...嘘でしょ?とか。
1人でやらせるなんて酷い!とか。
どうのこうの言って、私を引き止めるんだろうけど。
そうと分かっていながらも、この状況を楽しんでいる私。
「え、待ってよ。嘘でしょ?1人でやらせる気なの?!なに、北山さんって鬼なの?」
案の定私の予想した言葉が返ってきて、笑いをこらえるのに必死。
「だって、私と掃除したくないんでしょ?100倍マシなんでしょ?」