好きになってはいけない人
「いぃなー。」
2人を見てると ほっこりするような
目を逸らしたくなるような。そんな感情に襲われる。
ボソッと呟きながら、2人を見ないように
目線を足元に移し、石コロを蹴る。
「痛っ。」
前を見ないで歩いていると
私の前に歩いていた チナツ先輩が立ち止まったの事に気付かず ぶつかった。
「カレンだって顔は可愛いんだから。
彼氏なんてすぐ出来るよ。」
チナツ先輩と一緒にトラも立ち止まり
2人とも私を見ていた。