好きになってはいけない人


「いぃなー。」


2人を見てると ほっこりするような

目を逸らしたくなるような。そんな感情に襲われる。



ボソッと呟きながら、2人を見ないように
目線を足元に移し、石コロを蹴る。



「痛っ。」


前を見ないで歩いていると

私の前に歩いていた チナツ先輩が立ち止まったの事に気付かず ぶつかった。



「カレンだって顔は可愛いんだから。

彼氏なんてすぐ出来るよ。」


チナツ先輩と一緒にトラも立ち止まり

2人とも私を見ていた。


< 20 / 50 >

この作品をシェア

pagetop