好きになってはいけない人
気持ち


その時

店の電話が鳴る。

滅多にならない その電話が鳴る時は

クレームか私達3人への家族からの急ぎの連絡だったりする。



「私でるから。」


チナツ先輩が受話器をとる。


「えー、鍵が!?」


どーやら、電話してきたのは

チナツ先輩の家族のようだ。


「じゃ今から行くから。少し待ってて。」


受話器を置いた後 チナツ先輩は


ゴメン!親が鍵無くしちゃったみたいで
私の鍵が必要なんだって。


店長に言って 私 帰らなきゃいけなくなっちゃった!


「全然大丈夫です。

もうこの時間はお客さんもあまり来ませんし。」


本当にごめんねーっと言いながら


チナツ先輩は足早に帰っていった。


店もあと15分で閉店だ。


そんな時間になって思ったのは。


げっ!帰りトラと2人っきりじゃん!


今更になって気づく。


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