好きになってはいけない人


「ねぇカレンちゃん?

友達がいなさそうだから、声かけてやったのに叫ぶのは失礼じゃなーい?」


私の両ほっぺたを片手で掴み。
ぎゅっとつねられる。


それが結構痛かったりするのだ。


「友達が居ないのは今に始まった事じゃないですから。」


「まぁどーでもいーんだけどさ。

今日 出勤でしょ?一緒に行こ。」


実はチナツ先輩とはバイト先が一緒だ。


私が新人の時。面白おかしく仕事を教えてくれたのはチナツ先輩で。

それからはご飯に連れてってもらったり。
家まで車で送ってもらったり。



この人だけは素でいられる。
そんな存在だ。


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