ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
いやいやっ笑いごとじゃないでしょっ!





と、ツッコミをいれたかったが、今はそんな場合じゃなかった。





「これから私たちが保健室に蓮くんを連れていくからご心配なさらずに」





蓮の体を支えていた一人の女の子が、少し強めの口調でそう言ってきたのだった。





この子は、蓮のクラスの子かな?


…ていうか、どうして私、睨まれてるわけ!?


私、なにもしてないよね!?





よくよく周りを見ると、女の子たちの鋭い視線が私に向けられているようだった。





ど、どうしてこんなことに…





あっ、みんな蓮のことが好き…とか?


だから、幼なじみの私を敵視してるんだね、きっと。





そんなことしなくても、蓮とはただの幼なじみなのに。





「じゃ、じゃあ…蓮のことよろし「待って」





この子たちにお願いをしようとすると、蓮が口を開いた。
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