ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
ちょうど保健の先生が席を外しているようで、保健室は誰もいなかった。





「とりあえず、そこ座ってて」





蓮にはベッドへ腰かけるよう促した。





私は戸棚をゴソゴソと漁り、消毒やら絆創膏など使えそうなものを探した。





「せっかくクラスの子が連れてってくれるなら、わざわざ私に頼まなくてもよかったのに」





「だってなっちゃんがいいもん」





「はいはい…」





やれやれと私はため息をついた。





もう蓮のクラスには一生行けないよ…





置いてあったパイプイスを蓮の前まで持っていき、よっこらせと腰かけた。
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