ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
蓮は低く甘い声で私の耳元で囁いた。





「…ッ!!」





いつもと様子の違う蓮に、思わずビクッと肩を震わせた。





「なっちゃん」





吐息が耳元にかかる。


くすぐったくて、何だか恥ずかしくて、蓮のことを今すぐにでも突き放したかった。





蓮ってこんな変な趣味あったの!?

も~わけわかんないんだけどっ





見上げながらに睨んでみたものの、蓮は一切臆さず、私からの言葉を待っているようだった。





「――んせい…」





「んー聞こえない」
< 138 / 241 >

この作品をシェア

pagetop