ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「なによそれ!ばっかじゃないの!?」





女の子が急に叫んだのだった。





驚いて振り返ると、顔を真っ赤にさせ、怒りを露わにさせていた。





あれっ…これってもしかして、やばい状況…?





冷や汗が額を伝った。





「私たちだって、蓮くんのこと好きなのに…姫城さんばっかり仲良くしてずるいじゃない!」





え?それってただの嫉妬…?





「幼なじみだからって蓮くんを独り占めして…何様よ!蓮くんの前からいなくなってよ!」





女の子がどれだけ蓮のことを好きなのかはよく伝わってきた。





でも…だからといって、黙って聞いていられなかった。
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