ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「それなら蓮に好きって言えばいいじゃん。それが怖いから私に当たってくるんでしょ?」





興奮する女の子とは真逆に、私は淡々とそう言ったのだった。





「ムカつくムカつくムカつく!一回痛い目みないと分かんないようね…」





「ちょ、何するの!?」





周りにいた女の子に腕を掴まれ、逃げられなくなってしまった。





そして、少しずつ私へと歩み寄り、右手を私目掛けて振りかざしたのだった。





やばい!殴られる!





私は咄嗟にギュッと目を瞑った。





パチーンッッ!





乾いた音が教室に響いた。
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