ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
あれ…


痛くない…?





殴られたはずなのに、全く痛みを感じなかった。





私はそっと目を見開き驚いた。





「れ、蓮…!?」





私の前には蓮の姿があり、私の代わりに殴られていたのだった。





「どうして…」





女の子たちは顔を青ざめ、悲鳴に似た声を出しながら、足早にこの場を去っていったのだった。





逃げていった彼女たちのことなんてどうでもよかった。





「蓮っ大丈夫?」





「いった~…」





蓮はその場にしゃがみ込むと、叩かれた頬を押さえていた。
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