ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「おはよ、なっちゃん」





「え?あ、おはよう蓮」





家の前にはすでに支度を終えた蓮が待っていた。





蓮が私より早いなんて…今日は嵐でもくる…?





そんな失礼なことを思い浮かべつつ、私たちはいつもの道を歩き出した。





そして私は思い切って昨日のことを口にした。





「昨日は色々と迷惑かけちゃったみたいでごめんね」


「昨日?」


「うん、寝ちゃった私をわざわざ家まで運んでくれたってお母さんからさっき聞いたの」





学校で爆睡するなんて、私もまだまだ子供なのかも。





そういうと蓮は、あっー!と思い出すような素振りをみせた。





「なっちゃん全然起きないからびっくりしたよ」
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