ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
教室へ着くなり、私は大きなため息をついた。





「なずなちゃん、おっはよう!あれ?元気ない?」


「あ、和葉ちゃん…おはよう」





和葉ちゃんは元気のない私を心配しているようだった。





「何かあるんだったら話聞くよ?」


「和葉ちゃん…」





和葉ちゃんの優しさに思わず胸がジーンとしていた。





「ありがとね、でも大丈夫!」





和葉ちゃんになら信頼して色んな事話せるけど、今回のことは少し話づらいもんなぁ。





自分でもうまく説明できないのに、それを他人に理解してもらうことなんて出来ないし…





私は精一杯の笑顔をみせ、心配かけないよう努力した。





「そう?じゃあ、また話せるようになったら教えてね」





和葉ちゃんっていい子だなぁ。


友達になれて本当よかった。
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