ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
なんで私が蓮の分までやってあげなきゃいけないのよっ





「え~なっちゃん~そんなこと言わないでよ~」





蓮は瞳をうるうるとさせ、子犬のような表情で私に懇願してきた。





「うっ…!」





そんな表情で見られたって…





私は咄嗟に蓮から視線を逸らせた。





あざとい…あざとすぎる…!





私が蓮のこういう顔に弱いことを知ってて、わざとやってくるんだから!





それに今、不治の病に侵されてるせいで、いつもより何倍にも可愛くみえちゃうっ





頭の中で色んな思いがひしめき合う中、私は口を開いた。
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