ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】

♡Third♡

***





そして放課後となり、私たちは空き教室で待ち合わせをしていた。





お互いの教室だと、他の生徒が残っていて集中できないからと蓮が言ったためだ。





「なっちゃんお待たせ~っ」





両手にプリントを抱えた蓮がひょこっと顔を出した。





うっ…!

可愛いな、まったく…





そんな些細なことでさえ、ときめいてしまっていた。





「じゃー早速やろっか」





それが蓮にバレないよう、平然を装った。





「はぁ~めんどくさい」


「赤点取るから補習になるんでしょ」


「そうだけど~…はーあ…」





蓮は文句を言いながらも、ゆっくりと席に座り、プリントを広げ始めた。





私は蓮の前に座り、プリントの問題を解く様子をみることにした。
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