ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
蓮のことを思い出し、大きくため息をついた。





すると、後ろから突然声を掛けられたのだった。





「なずなちゃん!」





「あっ、渉くん」





駆け足で来たのか、息を整える渉くんの姿があった。





「こうやって話すのも久しぶりだね!たまたま、なずなちゃんの後ろ姿が見えたから、追いかけてきたよ」





そう言って爽やかな笑顔を浮かべていた。





「そうだね、久しぶり」





私は必死に笑顔を作ってみたけど、どこかぎこちなかった。





それを渉くんが見逃すはずもなく、すぐさま気づかれた。
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