ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
深呼吸をして胸を落ち着かせ、ゆっくりと考えた。





確かに、私は蓮のことは好き。





胸を張って言えることだし、誰よりも大切な存在だ。





でもそれは、幼なじみだから…だと思ってた。





蓮のことをそういう目で見たことがなかった。





私…蓮のこと、一人の男の子として好きなの…?





未だに渉くんの言ってることが信じられなかった。


…自分のことなのに。





「渉くん…私、分かんないよ。蓮のことは好き。でもそれは、幼なじみだから好きなんだと思う。蓮のこと男の子として見たことなかったから、分かんないよ」





正直、頭の中が混乱していた。





そんな様子の私をみて、渉くんは優しく口を開いた。
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