ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
最近の蓮は妙に色気があって、いつもと違う雰囲気を出していた。





私はそんな蓮に本当は戸惑っていたのかもしれない。





自分の知ってるものが、いきなり知らないものに変わるということに、恐れを覚えていたのだと思う。





それでも、蓮は蓮。


私の大切な人。





頭の中に響く、私を呼ぶ声。





❝なっちゃん❞





蓮に名前を呼ばれるだけで、胸が弾むように嬉しい。





蓮が笑ってくれる、私のそばにいてくれる。





それだけで幸せを感じていた。





私の中で蓮はそれだけ大きな存在だったんだ。





そっか、私、本当はずっと前から蓮のこと――――
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