ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「答えが見つかったみたいだね?」





私はゆっくりと目を開いた。





すると、渉くんは私をみて、笑いを堪えているような表情をみせていた。





渉くん?





「あははっ。なずなちゃんって分かりやすいね。幼なじみくんのこと考えてるとき、こんな顔してたよ」





そう言ってスマホの画面を見せてきたのだ。





「えっ!!!」





そこには頬をピンク色に染め、口元が弧を描いた、自分でも見たこともないような、幸せに満ちた顔をしていたのだ。





「わ、渉くん!盗撮じゃん!」





一気に顔中へと熱が集まり、赤色に染め上げた。





私ってば、こんな顔してたの!?


しかもそれを、渉くんに見られていたなんて…





恥ずかしすぎて死にたい…
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