ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「実は、オオカミだったりしてね」





蓮はふふっと笑みを零したのだった。





そんな蓮をみて、たまらず私も笑っていた。





「上等よっ。蓮がウサギだろうとオオカミだろうと、ずっとそばにいるんだから」





そう言ってギュッと蓮に腕を回した。





「うんっ僕も」





蓮の心臓がドキドキと鼓動を打っている音がよく聞こえる。





私たち、おんなじ気持ちなんだね。





二つの鼓動の音が重なり合って、まるで一つの心臓のように響く。





蓮とこんなにも近くにいて、同じ気持ちでいられて、私…幸せなんだなぁ。





こうして私たちは、ひと時も離れることもなく、そばにいられる幸せな時間を過ごしたのだった。
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