ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
和葉ちゃんはそう言うと、丁度その時、担任が教室にやってきたため、会話は中断されてしまった。





私ってそんな分かりやすいのかな~?





…ていうか、蓮のご褒美どうしよう…!


なんにも考えてなかった!





あ~…ご褒美あげるなんて言わなきゃよかった…





と、後悔に頭を悩ませた。





蓮のことだし、中途半端なものだと満足してくれないだろうし…


う~ん…どうしたものか。





午前の授業はずっとそのことで頭がいっぱいだった。





そしていい考えが思い浮かばないままお昼休みになり、購買へ向かおうとすると、ある人を発見した。





「渉くん!」





私の声に反応して振りかえり、私を見つけると笑顔で手を振っていた。
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