ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「なずなちゃん!お昼買いにきたの?」


「うん!偶然だね」





そういえば、渉くんと会うのは、あの日アドバイスをくれた日以来だった。





渉くんには蓮とのことを言おうと思ってたし、あの時のお礼も言いたかったため、会えてよかった。





「渉くん、この後少し時間いい?」


「うん、いいよ」





私たちは中庭へと場所を移動させ、ベンチに腰掛けた。





「この前は、蓮とのことで相談に乗ってくれて本当にありがとう」


「全然いいよっそんなこと!それで、あれからどうだった?」


「渉くんのおかげで、自分の気持ちを素直に伝えることが出来たよ!それで、蓮と付き合うことになりました…」





自分で言っていて何だか恥ずかしくなってきた。





顔が赤くなったのがバレないよう、少し俯き加減にそう言った。





「そっか!よかったね、おめでとう!あれから、俺もどうなったか気になってたんだよ」


「本当はすぐに報告したかったんだけど、なかなか会えなくて…ごめんね」





そう言って謝る私に、渉くんは明るく笑いかけてくれた。





「いいよそんなの!二人が上手くいってよかった」
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