ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】

「きゃー！無理無理！」





「いやー！来ないでー！」





「ひっ！！助けてー！」






…こんな感じで一人叫びながら、必死になって耐えていた。





隣で蓮は一切怖がることなく、面白そうに映画を見ていた。





「もうっ無理無理無理」


「ははっ。なっちゃん可愛い」





最後の方では私は蓮の腕にしがみついて、もう映画など全く見ていなかった。





これ以上見たら本当に無理…！

早く終われ早く終われ早く終われ…





瞳に涙をいっぱいに溜め、体をぷるぷると震わせていた。





「は～面白かった。なっちゃん大丈夫？」





「やっと終わった…？」





蓮の言葉にやっと顔を上げると、テレビはエンドロールが流れており、本当に終わったみたいだった。