ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「それが、まだ決めてなくて…」





学校にも慣れてきたことだし、そろそろ部活の書類を提出しなければならない。





うちの学校は入る入らないは自由だから、入らないなら入らないで書類を提出しないといけない。





中学の頃は美術部に所属していた。





運動もそれほど得意ってわけではなかったし、室内系の部活だと数が少なく、なんとなく美術部に所属していたのだ。





「やりたいことないし、帰宅部にしようかなって考えてる」





みんな真面目に部活取り組んでるし、中途半端な気持ちで部活やってちゃ、迷惑かけそうだしね。





…というのは建前であって、本当はただ部活動がめんどくさいのだ。





「え~勿体ない!部活は数少ない先輩と出会える機会なのにっ」





そう言って和葉ちゃんは、飲んでいたイチゴオレを机にバシッと置いていた。





「先輩と関わってどうするの?」


「どうするのって…うちの学校の先輩結構かっこいい人いるんだよ?」





あ、なるほど。そういうことか。
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