ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「誰か探してるのっ?」


「えっ?」





後ろから声をかけられ振り返ると、男の先輩が数人立っていた。





「そうですけど…」


「君、名前なんて言うの?」


「姫城、なずなです」





なんか怖そうな人達。


それに近いんだけど…





なんとなく警戒しつつ、一歩ずつ離れる。





「可愛い名前じゃん♪俺たちが一緒に探してあげるよ」


「いえ!自分で探すので大丈夫です」





なんとなくやばそうな雰囲気を感じ、私はこの場を立ち去ろうとした。





「え~いいじゃん。俺らと一緒に探そうよ。なっ?」





そう言って先輩は少し強引に腕を掴んできた。





えっ、ちょっと離してよ…!
< 59 / 241 >

この作品をシェア

pagetop