ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
そして廊下じゃ目立つということで、私たちは近くの空き教室へとやってきた。





「もしかして昨日の返事をしに来てくれたの?」





「あ、はい。そうなんですけど…」





いざ、渉先輩を目の前にすると、断りの言葉が出なかった。





それに…先輩が眩しすぎて、目すら合わせられないっ…!!





「ん?どうかした?」


「あっ、えっと」





先輩は私に一歩近づくと、下を向く私の顔を覗きこむように、身を屈めてきた。





ちっ、近い…!





こんな近くに渉先輩がいたら、上手く話せないよ~!





私はすぐさま後ろへ一歩下がると、深呼吸をして胸を落ち着かせた。
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