ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「あれ、なっちゃん?」


「ん?あ、蓮!」





渉くんと話していて、気がつかなかった。





たまたま廊下で居合わせたようだった。





「…」





蓮は渉くんのことをジッと見つめていた。





あ、そっか。蓮は知らないもんね。





「こっちは三年生の日比谷渉くん。前に話したカメラ部の人だよ」





「ふーん…」





あからさまに興味のなさそうな声をあげていた。





もうっ蓮ってば、先輩にその態度はないでしょ!





蓮はフイッとそっぽを向いてしまった。
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