ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
てことは…





「私、2組だったよ。クラス、離れちゃったね」





蓮とは違うクラスなんだ…そっか。





私は苦笑いを蓮に向けた。





実はちょっとだけ、寂しく思う自分がいた。





本当は蓮と同じクラスになれるのを期待してたのかもしれない。





…まぁ、本当にちょっとだけど。





「…そっか。残念だね」


「まぁ、たまには違うクラスっていうのも面白いんじゃない?」


「そうかなぁ」





あからさまに私とクラスが離れたことに残念がる蓮をみて、自然と手が蓮の頭に伸びようとしていた。





…危ない危ない。

子供をあやすんじゃないんだから。





それから私たちは体育館へと向かい、クラスごとの列へと並ぶため、蓮とは別れた。





友達沢山出来るといいけどな~


いいクラスでありますように。





徐々に2組のメンバーが集まる中、胸をドキドキとさせながら、そんなことを願っていた。
< 7 / 241 >

この作品をシェア

pagetop