ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「蓮?なにかあった?機嫌悪いでしょ?」





「べつに~」





蓮は少しいじけた様子でそう答えた。





ほんと昔っから態度にすぐ出るんだから。


蓮のことくらい全部お見通しなのよっ!





「言いたいことがあるならハッキリ言いなさいっ」


「いたっ」





そう言って私は蓮のおでこに軽くデコピンをした。





そして蓮はデコピンされたおでこを押さえていた。





「モデル、断ったの?」


「うん、ちゃんと断った」


「そっか」





蓮は持っていたイチゴオレをチューッと音を軽く立てながら飲んだ。





「渉くんってやっぱ素敵な人だったよ。優しいし、紳士だし、友達になれてよかった」
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