ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
私が嬉しそうにそんなことを言っているのを、蓮が嫌そうな目で見ていることなど、全く気がつかなかった。





「なっちゃんの、ばか」





「え?今、なんて」





蓮?怒ってる?





蓮は珍しく眉間にしわを寄せ、イチゴオレのストローを噛んでいた。





私、なにか怒るようなこと言った…?





「もう僕、我慢するのやめるから」


「え?なんのこと?」





蓮の言っている意味が分からなかった。





蓮、なにか我慢してたの?…トイレ?





そんな鈍感な私に蓮は苛立ちを隠せないようだった。
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