ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
チラリと隣の列へ目を向けると、蓮の後ろ姿が目に入った。





蓮、大丈夫かな。


ちゃんと友達できるかな。





その前に立ったまま寝てないよね!?


蓮ってどこでも寝ちゃうから心配だよ。





蓮のことが心配でしょうがなかった。





これじゃあ、まるで私、蓮のお母さんみたいじゃん!


だめだめ、蓮も高校生になったんだから。


私がこんな調子じゃだめだよね。





クラスも離れたし、いい機会だから、蓮には大人になってもらわないとね。





私は深呼吸をして胸を落ち着かせた。





蓮のことばっか心配してられないし、私も自分のことに集中しないと。





それから無事に入学式を終えると、そのままクラスへと移動をした。





私の席は廊下側の一番後ろの席だった。
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