好きにはさせない





「さぁ、そうなんじゃない?」


てか、あれは誰がどう見てもそうでしょ。


知ってはいるけど、それを認める発言を自分でするのが嫌で言わなかった。


「全く連絡とってないんだ?」

「とるわけないじゃん」


嘲笑うみたいな京子の笑いは、あたしの性格を知ってるからのものだ。
笑顔のまま並んで下足箱へ入っていく2人。


もう既に噂の中心だ。


彼女の方は見たことはあるけど喋ったことがない。



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