【短編集】恋の花咲かせてみませんか?
「ん。」
フレンチトーストをあーんで食べさせてくれる。
黙って口を開いて甘いフレンチトーストを頬張った。
「関節キス。」
「っな!」
私が赤面していると、口角を上げて不敵に笑いながら、もっと赤面するような事を言ってきた。
「先輩と別れたし、もう遠慮しないから。
恋愛とか興味ないみたいだったから安心してたけど…。
先輩に初恋とかマジでどうにかなりそうだった。
これからは、オレの事意識して下さい。」
ペコリと頭を下げていて顔は見えないけど、耳が赤く染まっている。
…可愛いなぁ。
あれ?また、キュンッてきた。
驚いたけど、なんだか嬉しくて思わず
「ありがとう。」
そう返事をした。
ずっと、鈍感でごめんね?
これからも、よろしくね。
「ごめんね?ありがとう。」完