【短編集】恋の花咲かせてみませんか?
そんなある日の放課後。
帰り支度をしている僕の所へ、彼女と同じクラスの友達が慌てた様子でやってきた。
「ヤバイッ!ヤバイよ!」
僕の机の所まで来ると、僕の肩をバシバシ叩きながらヤバイを連呼している。
「ちょっと、痛いって…。何?何がヤバイの?」
「ミス、また呼び出されてた!」
…僕の友達は文化祭で見事ミスに選ばれた彼女の事を『ミス』と呼んでいる。
「学校のアイドル先輩が教室に来て、ミスを連れて行った!絶対告るつもりだって!」