【短編集】恋の花咲かせてみませんか?
すると、彼女は顔全体を両手で隠しながら
「嘘っ?!赤くないよ!何も無いからっ。何も無い!」
「…天然ちゃん。分かりやすい。」
そんな勢い良く、何も無いって否定されても嘘丸出し。
未だに顔を隠したままの彼女。
彼女の腕を取って、顔から手を外す。
……ギュッ。
思わず抱きしめた。
顔真っ赤にして、少し涙目の彼女は友達ながらに可愛すぎた。
そこで、チャイムが鳴り先生がやって来たため
「後で聞かせてね?」
彼女をハグから解放して、それぞれの席に急いで座った。