【短編集】恋の花咲かせてみませんか?
マネージャーは改めて彼女を睨むと、
「彼、頑張ってたのに…。許さないから。」
そう、言い放った。
「ちょっ「何してんだよ。」」
彼女が何も言い返さないので、私が代わりに口を開こうとした瞬間だった。
「マネージャー、こういうの止めろよ。」
彼が彼女を後ろから守る様に立っていた。
「だって!治らなかったらメンバー外されちゃうかもなんだよ?!」
「大丈夫。治す。」
「治すって…。」
「それに、もしオレが出れなくてもうちのチームはちゃんと強いから。マネージャー、もっと仲間信用しろよ。」
マネージャーは彼に諭され、涙目になっている。
「それに……。好きな子助けて怪我したんだから。名誉の負傷ってやつ?後悔してない。」
サラリと告白してきた……。
思わず彼女を見た。