【短編集】恋の花咲かせてみませんか?
クラスの体育祭実行委員からは、
「正直、就職活動や受験勉強で夏休みに仮装の衣装を作る余裕無いし、応援団なら学ランを借りれば良いからお金も掛からないと思います。パフォーマンスもダンスが苦手な子も応援なら大丈夫だよね?」
皆が、同意を示す拍手をした。
「じゃあ、これで決定します。」
話し合いが終わった後、クラス皆がはしゃいでいた。
「彼氏の学ラン借りよ~!」
「私もっ。何か嬉しいよね。」
「悲しい!彼氏居ない人はどうするー?」
「兄貴か弟の借りる!」
皆の話を遠巻きに聞いていると、
「ねぇねぇ、どうするの?彼氏の借りる?」
私にも質問が回ってきた。