年下なアイツ
今日は入学式なので,授業はなく,ホームルームだけで学校は終った。
海を迎えに行こうとした時,涼に呼び止められた。
『葉月…。』
『うん…?』
『…あのさ,オレと…
付き合ってくれないかな?
1年の時から,ずっと好きだったんだ。』
『へ?』
私は開いた口が,ふさがらない。
だって…
今まで,恋とは無縁だった私に,
人生初の…恋の予感だったから。
『考えといて…?じゃあまた。』
涼は急ぎ足で去っていった。