年下なアイツ
アイツの頑張り
それから,海とはあまり言葉を交わさないまま,一週間が過ぎた。
私と涼は以前の関係とあんまり変わらない日々を送っている。
あるとしたら,帰りが一緒くらい?
そして今は部活中。
『一年,ボール拾い!』
『はい…!』
私はみんなの練習の間に,顧問の先生と話をしていた。
『今度のメンバー,選抜性にしようと思う。』
『え…?でも,3年メインじゃ…』
『…今年,一年ですげぇの入っただろ?
アイツがいれば,全国も…。』