年下なアイツ



海は,保健室のベッドで眠っていた。



『…大丈夫よ,葉月さん。
気絶しただけだと思うわ。』


私があまりにも,不安そうに見えたのか,保健の先生が言葉をかけてくれた。



『…はい。』


私が海の横に付き添って10分ぐらいたった時だった。


『ん…。由菜?』


『海…!大丈夫っ?』


『ん…。って,練習行かなきゃ!』


海はベッドから降りて,靴ヒモを結びはじめた。



『…ゆな。あのさ…』







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