年下なアイツ



靴ヒモを結びながら,海は…


『…俺,やっぱ無理。
由菜のコトあきらめらんねぇよ。
…だから。』


靴ヒモを結び終えた海は私の目をジッと見つめ…


『黒川先輩に勝てる様に…
頑張ることにしたから。
由菜に…振り向いてもらう。』


真直ぐに見つめられた私は,海から目を逸らせなかった。

そして,どんどん顔が赤くなって行くのを感じた。





『…由菜。好きだ。』







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