年下なアイツ
私は海のもとへ駆け寄った。
海は竹内君に支えられながら,ベンチにむかっていく途中だった。
『海…大丈夫っ!?』
『由菜?!なんでここに…って…。』
私はいつの間にか海に抱き付き,海の胸の中で泣いていた。
『よ…かった~!わーん。』
『…大丈夫だよ。落ち着け?』
海になぐさめられ,私はようやく落ち着いた。
海はまぶたに切り傷を負っただけだったけど,傷は深く,試合を続けられる状態ではなかった。