年下なアイツ



『…俺の最初の試合。
由菜がせっかく来てくれたんだ。
カッコ悪ぃとこみせらんねぇだろ。
勝って…戻ってくるから。』


『まって…海。』


私はとりあえず,海の傷の止血と応急措置した。


『…これ以上,怪我しちゃ…ダメだか…!?』


海は私にキスをしてニッコリ微笑むと,コートに戻っていった。


その海の背中は…誰よりもたくましくて,大きくて…かっこよかった。





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