隣人が世話焼きな件について


初めての感覚に漏れそうになる声に両手で口を押さえこらえているとこうちゃんの手に絡め取られ

「声も聞かせて?」

と耳元で囁かれることにすら反応する体はなんだか自分の体じゃないみたい



やがて私の脚を押し広げ入ってくるこうちゃんに初めての事で押し寄せる痛みと恐怖に全身が強ばる


「佳香」と名前を呼びキスをくれるこうちゃん


さっきまでの貪るようなキスではなくいつもの優しいキスに安堵と愛しさが込み上げる



奥まで繋がるとキスをしたままゆっくりと動き始めるこうちゃん


徐々に押し寄せる痛みとは違う感覚に思わずこうちゃんにしがみつく



「佳香」と何度も呼ばれコロコロと転がされてるうちにいつの間にか意識を手放した








猛烈な喉の渇きで目を覚ますとまだ暗く窓からの月明かりに照らされた部屋に夜中なのだということを理解する



体を起こすのと同時に部屋の扉が空き、部屋着に濡れた髪で肩からタオルをかけたこうちゃんが入ってきた


「起きた?」と言いながら近付いてくるこうちゃんのいつもの微笑みは月明かりに照らされていつもより色っぽい


まだ燻る下半身の異物感は無視して「うん」と答える



「水飲む?」と差し出されたグラスを受け取り口に運ぶ


こうちゃんはベッドの端に腰を下ろし私が飲むグラスの水がなくなっていくのを見ている








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