隣人が世話焼きな件について


空になったグラスを私から取り上げベッドの横の机に起き再び覆い被さってくる



「えっ!?っちょ…まっ…こうちゃん」


再び始まる愛撫に抗議の声を上げる


「ん?なぁに?」と言いながら動きは止めない


「も…うっむりっ!明日も仕事だしっ」


抜けていく力を振り絞り両手でこうちゃんの体を押して抗議するも

「まだ0時だから大丈夫」と不敵な笑みを浮かべるこうちゃんの片手で簡単に両手はひとつに纏まり頭の上に固定される



まだ0時って…いつも寝てる時間だよぉー


それ以上抗議する余裕もなくまた押し寄せる波にのまれていった









翌朝起こしてくれたこうちゃんはいつもと変わらずスーツをピシッと着ていていつもの微笑みでいつものように起こしてくれる


ただひとついつもと違うのは最後にかけられた言葉


いつもなら「早く下りておいで」なのに今日だけは



「ゆっくりでいいから下りておいで」



って…改めてこうちゃんに抱かれたんだと認識し1人残された部屋で顔を赤くする





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