マーメイドはホテル王子に恋をする?!
そそくさと主任の側を擦り抜け、フロントの業務を始めようとしたら。
「あ、マーメイドちゃん」
背後から声をかけられ、心臓が飛び出すかと思うくらいに背筋が伸びた。
「はい!」
振り向くと主任は真顔で立っている。
何を言われるのかとドキドキして身構えた。
「今日、警察が事情を聞きたいと言っていたよ。午後の一時間くらいを空けておいて欲しいそうだ」
いいかい?と言われ、何だ…と胸のつかえが取れていく。
「…はい。わかりました」
それじゃ早目に休憩をさせて貰おう…と考えていると、「ああ、それから」ともう一言始まる。
一度に言えよ…と少しだけムッとして目を向ければ、今度は意味深そうに微笑まれた。
「その席には社長も出席するそうだよ。ホテルの責任者でもあるし、今後の対策も伝える必要があるからって」
「…社長もですか?」
明らかに顔色を変える私の様子を窺い、主任は「そう」と一言返してくる。
社長と警官と私……
何だかとっても嫌な感じがするんですけど!?
「わかりました。心得ておきます」
一瞬出した不安そうな顔色を隠して返事をする私に「それじゃ上がるね」と言い渡し、主任は欠伸を噛みしめながら奥の部屋へと入って行く。
「お疲れ様でした」
背中を見送って前へ向き直り、社長とまた顔を合わせるのかと思うと気が沈んだ。
「あ、マーメイドちゃん」
背後から声をかけられ、心臓が飛び出すかと思うくらいに背筋が伸びた。
「はい!」
振り向くと主任は真顔で立っている。
何を言われるのかとドキドキして身構えた。
「今日、警察が事情を聞きたいと言っていたよ。午後の一時間くらいを空けておいて欲しいそうだ」
いいかい?と言われ、何だ…と胸のつかえが取れていく。
「…はい。わかりました」
それじゃ早目に休憩をさせて貰おう…と考えていると、「ああ、それから」ともう一言始まる。
一度に言えよ…と少しだけムッとして目を向ければ、今度は意味深そうに微笑まれた。
「その席には社長も出席するそうだよ。ホテルの責任者でもあるし、今後の対策も伝える必要があるからって」
「…社長もですか?」
明らかに顔色を変える私の様子を窺い、主任は「そう」と一言返してくる。
社長と警官と私……
何だかとっても嫌な感じがするんですけど!?
「わかりました。心得ておきます」
一瞬出した不安そうな顔色を隠して返事をする私に「それじゃ上がるね」と言い渡し、主任は欠伸を噛みしめながら奥の部屋へと入って行く。
「お疲れ様でした」
背中を見送って前へ向き直り、社長とまた顔を合わせるのかと思うと気が沈んだ。