マーメイドはホテル王子に恋をする?!
警察官にしては紳士な言い方だ。
寺岡、あんたも見習いなよ…と思いつつ、「では社長も同席をしたいと申しておりましたので呼びますね」と内線電話の受話器を持った。
社長室の内線番号を押しながら声が裏返ったらどうしようかと心配したが、それは無用だった。
電話に出たのは秘書の岩瀬さんで、私が警察署の方が来られました…と言うと、直ぐに社長室へ来るように…と、社長からの伝言を伝えてきた。
警察官を三名引き連れてエレベーターに乗り込む。
この間のヤンキー達とはまた別の緊張感を覚えながら社長室のある二階へと着いた。
フロアへの扉が開くと、そこには秘書の岩瀬さんが待ち構えていた。
彼の先導を受けて進み、開けてもらったドアの中へと入っていった。
社長は上座のデスクを離れ、直ぐに警察官の所に来て一礼をした。
「わざわざご足労を頂きまして…」と丁寧に断りを述べている。
「いえ、先日はお疲れのところを訪ねまして、誠に申し訳ございませんでした」
堅苦しい挨拶を終えると、社長と私が並んで座り、警察官三名が向かい側のソファに腰を下ろす。
ドキドキと小さく胸が震える。
警察官と話なんてしたこともないから上手く話せるかどうかが自信ない。
「…では、先ずは遭難者の発見当初の状況から伺いますが…」
寺岡、あんたも見習いなよ…と思いつつ、「では社長も同席をしたいと申しておりましたので呼びますね」と内線電話の受話器を持った。
社長室の内線番号を押しながら声が裏返ったらどうしようかと心配したが、それは無用だった。
電話に出たのは秘書の岩瀬さんで、私が警察署の方が来られました…と言うと、直ぐに社長室へ来るように…と、社長からの伝言を伝えてきた。
警察官を三名引き連れてエレベーターに乗り込む。
この間のヤンキー達とはまた別の緊張感を覚えながら社長室のある二階へと着いた。
フロアへの扉が開くと、そこには秘書の岩瀬さんが待ち構えていた。
彼の先導を受けて進み、開けてもらったドアの中へと入っていった。
社長は上座のデスクを離れ、直ぐに警察官の所に来て一礼をした。
「わざわざご足労を頂きまして…」と丁寧に断りを述べている。
「いえ、先日はお疲れのところを訪ねまして、誠に申し訳ございませんでした」
堅苦しい挨拶を終えると、社長と私が並んで座り、警察官三名が向かい側のソファに腰を下ろす。
ドキドキと小さく胸が震える。
警察官と話なんてしたこともないから上手く話せるかどうかが自信ない。
「…では、先ずは遭難者の発見当初の状況から伺いますが…」