マーメイドはホテル王子に恋をする?!
「……それがどうして夏ミカンと関係するの?」
披露宴の後で、従業員も含めた皆で撮った写真を眺めて問い直した。
それを丁寧に梱包してから、ダンボール箱の一番上に乗せた。
「クラゲに刺されて泣いていたら片山さんが泣かなくてもいいからこれをお食べ…と夏ミカンを持ってきたんだ。
それの見た目が余りにも綺麗で、如何にも美味そうだったから口に入れた。ところが奥歯が虫歯になっていた所為で、それに酸味が染み込んで大泣き。
ホテルの従業員達は王子様を泣かしたと言って騒ぎだして、『酸っぱい夏ミカン事件』という名称まで付けて面白がったんだ」
「ああ。それで潤也さんは夏ミカンソフトも敬遠した…と」
「それはまぁそうだけど、あれはまあそれなりに美味かったよ。酸味も抑えられていたし、今はもう虫歯もないし」
「本当に?結構甘い物好きでしょう。だから定期的に歯医者へは行った方がいいんじゃないの?」
二人で市場調査をした時、彼が意外にも甘い物が平気だった訳だ。
子供の頃から甘い物が好きだったらしく、虫歯になるほど食べていたのだ。
「そのうちに行くよ」
「そのうちと言わず、直ぐに行動して下さい」
スピード感を持って…と言えば、「真似するな」と髪の毛をグシャグシャに乱す。
キャーキャー騒ぎながら荷物を片付け、彼は自分にも質問があると言いだした。
披露宴の後で、従業員も含めた皆で撮った写真を眺めて問い直した。
それを丁寧に梱包してから、ダンボール箱の一番上に乗せた。
「クラゲに刺されて泣いていたら片山さんが泣かなくてもいいからこれをお食べ…と夏ミカンを持ってきたんだ。
それの見た目が余りにも綺麗で、如何にも美味そうだったから口に入れた。ところが奥歯が虫歯になっていた所為で、それに酸味が染み込んで大泣き。
ホテルの従業員達は王子様を泣かしたと言って騒ぎだして、『酸っぱい夏ミカン事件』という名称まで付けて面白がったんだ」
「ああ。それで潤也さんは夏ミカンソフトも敬遠した…と」
「それはまぁそうだけど、あれはまあそれなりに美味かったよ。酸味も抑えられていたし、今はもう虫歯もないし」
「本当に?結構甘い物好きでしょう。だから定期的に歯医者へは行った方がいいんじゃないの?」
二人で市場調査をした時、彼が意外にも甘い物が平気だった訳だ。
子供の頃から甘い物が好きだったらしく、虫歯になるほど食べていたのだ。
「そのうちに行くよ」
「そのうちと言わず、直ぐに行動して下さい」
スピード感を持って…と言えば、「真似するな」と髪の毛をグシャグシャに乱す。
キャーキャー騒ぎながら荷物を片付け、彼は自分にも質問があると言いだした。