マーメイドはホテル王子に恋をする?!
「え…あの…」
暴君様…いや、社長と間接キスになるのですけど?
「その年で間接キスの一つも未経験じゃないだろう?変に恥ずかしがってないで早く食べてしまえ」
時間が惜しいと言い出す社長に私の純な気持ちがわかる訳がない。
大体、そんなデリカシーを持ち合わせているとも思えないけれど。
(えーい、もういいや)
カプッとソフトクリームに噛り付いた。
勢いが良すぎて鼻の頭にクリームが付く。
「間抜け面だ」
笑いながら指で絡め取られる。
指先に付いたクリームをそのまま舐める姿を見て、ゴクン…と冷たいアイスを飲み込んだ。
確かに冷たい物を飲んだ筈なのに、胸の奥から湧き上がってくるのは熱いもの。
社長の色気の所為なのか、それともイケメンオーラが眩し過ぎるだけなのか。
急かされてソフトを食べきった後は、屋外で売っていた地元産のイカの姿焼きを見て、これを食べれば良かった…と社長はすごく残念がった。
「イカがお好きなんですか?」
車に戻って尋ねると、市場調査の為だと答えが戻る。
「ホテルのメニューに使えるかどうかを知りかったんだよ。メインシェフの話では、地元産のイカや魚はなかなか漁師から売って貰えないと聞いたから」
「あ…そうですね。地元の漁師さん達はホテルとか県外の人が出した店には卸さない主義ですから」
「どうしてなんだ」
暴君様…いや、社長と間接キスになるのですけど?
「その年で間接キスの一つも未経験じゃないだろう?変に恥ずかしがってないで早く食べてしまえ」
時間が惜しいと言い出す社長に私の純な気持ちがわかる訳がない。
大体、そんなデリカシーを持ち合わせているとも思えないけれど。
(えーい、もういいや)
カプッとソフトクリームに噛り付いた。
勢いが良すぎて鼻の頭にクリームが付く。
「間抜け面だ」
笑いながら指で絡め取られる。
指先に付いたクリームをそのまま舐める姿を見て、ゴクン…と冷たいアイスを飲み込んだ。
確かに冷たい物を飲んだ筈なのに、胸の奥から湧き上がってくるのは熱いもの。
社長の色気の所為なのか、それともイケメンオーラが眩し過ぎるだけなのか。
急かされてソフトを食べきった後は、屋外で売っていた地元産のイカの姿焼きを見て、これを食べれば良かった…と社長はすごく残念がった。
「イカがお好きなんですか?」
車に戻って尋ねると、市場調査の為だと答えが戻る。
「ホテルのメニューに使えるかどうかを知りかったんだよ。メインシェフの話では、地元産のイカや魚はなかなか漁師から売って貰えないと聞いたから」
「あ…そうですね。地元の漁師さん達はホテルとか県外の人が出した店には卸さない主義ですから」
「どうしてなんだ」